『コーヒーが冷めないうちに』のシリーズ第4弾がついに発売です。
え？　第4弾？　と思われた方、復習しますね。

本屋大賞にノミネートされ、映画化もされた『コーヒーが冷めないうちに』が2015年12月刊行、
第2弾『この嘘がばれないうちに』が2017年3月刊行、
第3弾『思い出が消えないうちに』が2018年9月刊行、
そして本作『さよならも言えないうちに』が第4弾となります。

舞台は過去に戻れる不思議な喫茶店
「フニクリフニクラ」。

人は誰でも何かしら後悔していることってあると思うのです。
あの時こうしていれば……
あの時に戻れたら……

過去には戻れるけれど、現実は変わらない。
それでも過去に戻ることで変わることがあるとしたら。
その出来事の記憶やとらえ方が変わるだけで、人は前を向いていけるということを本書を読んで感じました。

物語全体に流れる温かさは、著者の川口俊和さんのお人柄でしょうか？
今回も、ハンカチをご用意の上お読みください。
そして、不用意に電車の中で読まないようにしてください。