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書籍の詳細

オスカー・ワイルドに学ぶ 人生の教訓

著者:グレース宮田

定価:1,650円 (10%税込)
ISBN978-4-7631-9957-7 C0030
四六判上製 本文157ページ
2009年10月15日初版発行
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オスカー・ワイルドという作家は、
死後100年を経た現代でこそ、輝いている。

「周りになじめない」「大勢の中でなんだか居心地が悪い」
そんな思いを抱きながら他人に対して、どこか冷めた目で見ていることはありませんか。人と人とのつながりが希薄になってきた現代において、それは決して珍しいことではありません。むしろ私たちの「本質」を表しているともいえるのです。
そんな現代人の本質を、じつに100年以上前から指摘していた人物がいるのをご存じでしょうか。
それがオスカー・ワイルドです。中産階級出身、同性愛者、外国人というハンディを背負いながらも、保守的な風潮が色濃く残る19世紀末の英国ヴィクトリア朝の社交界において、独自の世界を確立した、売れっ子劇作家。
そんな彼は、「個」がいかに生きるかということに対して、数多くの事を教えてくれる天才です。「常識」にとらわれない言葉に触れることで「自分は自分でいいんだ」「みんなと違う感じ方でもいいんだ」と生きる勇気が湧いてきます。
「自分自身」「人間関係」「男と女」「人生」「道徳」の5つのテーマを読み進めていくことで、違った角度から自分自身を見つめなおすことができる「珠玉の一冊」です。

【本文より】
○浅はかな人間だけが、己を知っている。
○その女を愛してさえいなければ、男はどんな女といても幸せなのだ。
○友人は外見で選び、知人は性格で選んでいる。
○男は年寄りにはなるが、善人には決してならない。
○老人はすべてを信じ、中年はすべてを疑い、若者はすべてを知っている。
○人が本当に馬鹿げたことをするときは、つねにとても高尚な動機からである。
○生きる秘訣は、とことん、とことん、騙される喜びを味わうこと。
○真実は滅多に純粋なことなどなく、単純であることは決してない。

著者紹介

1973年生まれ。英国在住の幼少期より、性別、国籍、時代を超越した存在になりたいと考えるが、本心を誰にも話せず孤独を感じ、英語の本をむさぼり読む。慶應義塾大学法学部在学中より通訳などの仕事をするが、体調を崩したのを機に英文学に癒しを求め、オスカー・ワイルド研究を始める。2007年専修大学大学院終了。博士(文学)。米国で出版された研究書『Oscar Wilde and Class』は大英図書館やオックスフォード大学図書館などにも所蔵されている。「英語でのびのび思考」をうたい、文法や語彙力ではなく学生一人一人が好きなことを自由にかつエレガントに英語で表現することに主眼をおいた授業を都内の大学で展開、英語を話すことに抵抗がなくなる、と学生の人気を集めている。

担当編集者より一言

これまでの読書体験でベスト5を上げるとするなら、おそらく入るであろう本に、小林秀雄の『近代絵画』という本がある。初めて読んだのは26年も昔のことだが、「自然は芸術を模倣する」というオスカー・ワイルドの言葉のレトリックについて考察したくだりがあったことを記憶している。著者のグレース宮田さんは、知る人ぞ知る新進気鋭のオスカー・ワイルド研究家。彼女から、オスカー・ワイルドの言葉を集めた草稿を見せてもらったとき、昔の血が騒いだとでもいえばよいだろうか、無性にオスカー・ワイルドの言葉を集めた本をつくりたくなった。さっそく小社の社長に相談したところ、じつは社長自身、大学生の頃、「オスカー・ワイルド」マニアだったことが判明。なんと当時、『ドリアン・グレイの肖像』を原書で読んで、気になった言葉をノートに書き残していたのである。そういうわけで本書は、著者と担当編集者と版元の経営者の、それぞれの思いがかたちとなった本。編集者として、こういう本を一度はつくってみたかった本でもある。歴史を超えて残ってきた言葉のもつ深みに触れてください。
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