9月末に発売となった絵本『ゆすってごらん りんごの木』(ニコ・シュテルンバウム=さく/なかむらともこ=やく)。発売直後から大反響をいただき、おかげさまで、現在3万部突破となりました。ありがとうございます。

作者は、ドイツの絵本作家、ニコ・シュテルンバウムさん。この絵本はドイツでロング&ベストセラーとなっていて、大手誌「シュピーゲル」のベストセラーリストに連続93週ランクイン。日本のほか、中国、韓国、ベラルーシでも翻訳出版されているそうです。

 

ゆすってごらんりんごの木

私が最初にこの本に出会ったのは、コロナ渦の2020年夏のこと。「おうち時間」が増えたこともあり、自宅で本を読む機会が増え、日本と同じようにドイツでも絵本や学習参考書などが売れているときでした。この絵本の原書『Schüttel den Apfelbaum』がドイツで人気、ということが目にとまりました。絵本の表紙の、りんごの木のとぼけたような表情と、黄色と赤と緑の色合いがかわいい。さっそく本を取り寄せてみると、中のキャラクターたちもそれぞれすてき。何より、「本を使って遊ぶ」というコンセプトに魅了されました。隣の席の編集長(2児の父)と話をしたところ、「おもしろそう、子どもがよろこびそう」と好感触。その後押しもあり、すぐに本書の翻訳出版をオファーすることになりました。

 

翻訳は、『Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法』などでお世話になった、ドイツ語翻訳者の中村智子さんにお願いしました。中村さんは、大人気シリーズ『動物と話せる少女リリアーネ』(学研プラス刊)や『ミシシッピ冒険記』(岩崎書店刊)などの児童文学作品の翻訳も手がけられています。ドイツにお住まいの中村さんとは主にメールでやりとりをし、翻訳原稿を仕上げていただきました。

 

この絵本の装丁(本のデザイン)は、デザイナーの水崎真奈美さんにお願いしました。水崎さんは、弊社でも『いつかあなたがおおきくなったら』などの絵本や、『料理研究家がうちでやってるラクして楽しむ台所術』のデザインを手がけていただいた方。水崎さんと相談し、この絵本の文字は、すべて「手描き」をしていただくことに。パソコンの決まった文字ではなく、手描きのほうが、この本の楽しさが伝わると思ったからです。タイトルの「ゆすってごらん りんごの木」の動きのある字や本の中の文字は、すべてデザイナーさんの手描き。太めのインク、えんぴつ、細いえんぴつ、ペン……と何種類かで描いていただき、試行錯誤しながら、現在の文字になりました。

 

本に巻いてある帯の裏面には、全国の書店さんからの推薦コメントを掲載しました。本ができあがる前の段階で、児童書や絵本を担当されている書店員さんに原稿をお渡しし、感想を寄せていただきました。帯に載せきれないほどの、たくさんの推薦の声をいただきました。書店員のみなさま、ご協力ありがとうございました。

 

こうして、日本版『ゆすってごらん りんごの木』ができあがりました。
発売後、読者のみなさまからの感想のお葉書が続々と届いています。「孫にプレゼントした」「子どもが大喜び」……と楽しんでいただいている様子が伝わってきて、感想のひとつひとつに感激しているところです。「本」というモノによって、楽しい時間が生まれたなら、これほどうれしいことはありません。

 

つい先日、『ゆすってごらん りんごの木』の公式インスタグラムがオープンしましたので、よかったらのぞいてみてください。

https://www.instagram.com/yusuttegoran/

絵本を読まれましたら、「#ゆすってごらんりんごの木」をつけて、感想を投稿してみてくださいね。本の楽しさをシェアしていただけたらうれしいです。

これからのクリスマスシーズン、プレゼントにもおすすめです。Happy Christmas to you!

 

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