恵みのとき
著者 晴佐久昌英
画家 森 雅之

病気になった本人だけでなくその家族や関係者、そして医師たちからも大きな反響を呼んだ「病気になったら」という詩をご存じでしょうか?

本書はこの「病気になったら」が本編となります。
出版されたのが2005年ですから、もう15年以上も読み継がれているこの本。私にとっても思い入れのある一冊です。

すこし昔話をします。
サンマーク出版に入社した2007年、研修の一環として“100冊読書”という課題がありました。
この100冊読書のうちの1冊が本書だったのですが、その読後感が強烈だったことをいまでもよく覚えています。

調べてみたら、もう何代目かになった会社のパソコンに100冊読書の感想文が残っていました。
いま読み返すとその青臭さに顔から火が出そうになりますが、今回、あらためて本書を読んでみても、やはり当時と同じような気持ちになりました。

というわけで、若かりし日のでじおの読書感想文の一節をかりて、この「わたしの本棚」を締めくくりたいと思います(はずかしい!)。

「100冊読書は基本的に、昼休みと帰宅後に行うという自分なりのルールがあったのですが、ある日、たまたま昼の喫茶店で手にした本が『恵みのとき』で大変困りました。
詩はもちろん素晴らしいのですが、巻末の「泣いていいよ」の文章を目にし、思わず涙があふれてきたからです。
肝臓がんで亡くなられたお父さんとのエピソード。せつなく感動的でしばらく頭がぼんやりとしたままでした」

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