「あれ。私、何がしたかったんだっけ?」

カメラ越しにインタビューに答える女性を見ながら、ハッと我に返りました。

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あれは、忘れもしない2019年の冬のこと。(はい、はじまりはじまり~)

当時、私は大学3年生で、心の病を抱えた方々を追った
ドキュメンタリーを制作していました。

まだ20年とちょっとしか生きていないペーペーなのに、
周囲から「波乱万丈な人生だね」と言われるほどの人生っぷり!?を
思う存分発揮していた時代です(笑)。

今思えば、そんな経験があったからこそ、
「人にどう思われるか不安」「生きづらさを感じる」
という人のことが気になって仕方ありませんでした。

「ドキュメンタリーを作ることで、少しでも救われる人がいたら嬉しい」
そんな気持ちで始めた作品作りもいよいよ終盤。

目の前で涙ながらに話す女性を見て、思っちゃったんですよね。

「あれ? 私、この人のために何かできたのかな?」って。

確かに、ドキュメンタリーを作って問題提起をすることで救われる人もいる。
それを頭では理解していたつもりでした。

「それでも私は、目の前のたった一人の女性すら救うことはできない」

その事実に気付いたとき、ぐわっと無力感に包まれました。

同時に、「なんか違う! 私ができることはもっと他にあるんじゃないのか!」
という自分と社会に対する静かな怒りがふつふつと湧き上がってきたのです。

ドキュメンタリー制作を終えたあとは、
ずーっと、ぼんやり、「自分にできることって何だろう?」と考えていた気がします。
正確には、考えざるを得なかった! 就活も迫っていたし(笑)。

そんなある日。ふと思いつきました。

「そうだ! 本を作りたい!
そうしたら、本を通して沢山の人の心を軽くするお手伝いができる!」

大学時代、自分が本に救われた経験が積み重なって、
ポンッと出てきた感覚ですかね。

気づけばご縁をいただき、こうして編集部のデスクでカタカタとキーボートをたたいているのが本日の書き手でございます。

みなさま、はじめまして!

2023年4月にサンマーク出版に入社した
編集部のみくです!

長々と失礼いたしました。

冒頭から、小難しそうな話ですみません。
私、面白いこと書こうとすると身構えちゃうんですよね~。
なので、ちょっと真剣に書き始めてみたらこの有様です。

打たれ弱くて。でもなんか頑張りたくて。
そんな自分でも「まあいっか」と最近ようやく思えるようになってきた。

今しんどい気持ちを抱えている人が、本を読んでいる瞬間だけでも心がほっと温かくなるような、そんな体験を本で作れたら嬉しいなあ……。

これからよろしくお願いします!

20230808_miku03

かき氷……スキ。

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