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3連休中日の10月9日(日)。
3年ぶりの書き下ろし作品『よくがんばりました。』の刊行を記念した喜多川泰さんのスペシャル講演会をオンラインで開催しました。
サンマーク出版が喜多川さんの講演会を企画したのは、2013年2月から数えて実に9年半ぶりのこと。
当時は『おいべっさんと不思議な母子』刊行記念、そして『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』の映画化を記念したイベントでした(講演タイトルは「小説家になるということ」)。
当時は今ほどオンラインが一般的ではなかったため、リアル会場での開催でしたが、あっという間に満席となったホールが終始、熱気に包まれながら盛り上がっていたのを覚えています。

今回の出版イベントはオンラインのみでしたが、266名の皆さまからお申し込みいただき、新作を執筆された背景や喜多川さんが育った地元(愛媛県西条市)のこと、言葉について、「よくがんばりました」というフレーズへの思いなど、作家ならではのトークが満載の約2時間でした。

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ご自分の事務所から配信してくださった喜多川さんの後ろには、小説のモチーフとなった地元のお祭りに使われる「吉原三本松」の法被が飾られていました。
サービス精神旺盛な喜多川さんならではの演出に、参加者の皆さまからも感激の声が多数寄せられたほど。
これまで書かれた小説全19作品(国内累計部数100万部を突破!)の中で、生まれ故郷を題材にしたものは、『スタートライン』(2012年刊)、『おいべっさんと不思議な母子』(2013年刊)に次いで3作目となります。
「故郷を題材にして書くのは、これで最後になるでしょう」とおっしゃっていた言葉から、今回扱った「地元のお祭り」が、喜多川さんにとってとても重要なテーマだったことが伺えます。
それだけに、父親と息子の葛藤を描きながらも、随所に祭りの高揚感、そして人生……特に「日本には祭りが必要だ」というメッセージが3年もの時間を費やした背景や理由と絡まって表現されていたように思います。

[参加者からの感想]
◎「吉原三本松」の法被をバックに、喜多川さんがとても嬉しそうに話をしてくれ、この作品に込められた思いをいろんな角度から聞くことができて、本当に嬉しくて、いい時間でした。

◎素敵なイベントをありがとうございました。この本ができるまでのこと、途中のこと、背景、中に出てくる映画やお話のことなど出版記念ならではのお話が聞けて、嬉しかったです。そして、貴重な法被を見せていただき、お話も聞かせていただけてよりリアルにお祭りを想像することができました。

「言葉」についても、小説家以前に塾の先生を25年間続けてきた喜多川さんだからこそ話せる思いを語っていただきました。
「すべての人にとって大丈夫な言葉はない。
“がんばる”という言葉も、いつしかデリケートなものになり、その言葉でとてもつらい気持ちになる人もいます」と。
「よくできました」と「よくがんばりました」の違い……がんばらなくてもできてしまう人もいるし、努力をしてもできない人もいる。
でも「よくがんばりました」は、未来に対しても使う言葉である……そんな話を前提に、「生きる」というお題でも語っていただきました。

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「“生きる”という言葉。よく生きる、なんていう言葉もありますが、日々生きることは大仕事ですよね。生きるのがヘタな人もいます。うまく生きられない人もいますが、よく生きることに正解なんてありません。カッコ悪くてもいい、不器用でもいい。どんなんでもよくて、自分なりの美学があれば、それで一生懸命生きている人がいれば、その姿に感動する人もいる。今回の小説に出てくる父親・哲治も、哲治なりに一生懸命生きてきましたし、その姿に感動した人もいます。それが本作のテーマにもなっています。“よくがんばりました”とは、自分の美学で生きている、すべての人に贈られる言葉だと思います」
そのような話もしてくださいました。

[参加者からの感想]
◎「すべての命が、よくがんばって生きている」「“よく生きる”に正解はない」「みんな自分にしか耐えられない人生を生きている。みんな凄い!」「我々は、迷惑をかけながら生きている。誰にも迷惑をかけないということは、誰からも必要とされないで生きる、ということ」「“よくできたね!”と言われるより、“よくがんばったね!”と言われる人になってほしい」などなど、人生のベクトルが上向きになる言葉をたくさんいただきました。

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終盤の30分は、参加者の皆さまからの質問に答えたり、担当編集者とのミニセッションがあったりと、出版社が主催する講演会らしいプログラムをお届けしました。いただいた質問のうち「人生が変わった本を教えてください」という質問に対する喜多川さんの答えが秀逸でした。

「どの本からも人生が変わるヒントをいただきますが、どれか1冊! と絞るのは難しいし、本ごとに点数をつけて採点するようなのは好きではありません。僕の場合は、本から何かを得るという姿勢よりも、自分はこの本から何を学ぶのか。待つのではなく、探しにいく気持ちで、能動的に読書を楽しみます」

[参加者からの感想]
◎喜多川さんの作品に対する想いが伝わってきました。また、「人生が変わった本」に関する質問へのご回答も大変参考になりました。よい本と出会うのを待つのではなく、自分がその本をよくするという気持ちが大事ですね。人生においても楽しいことを待つのではなく、今起きていることを楽しくするということを常に考えるようにしていますが、本に関しては盲点でした。その点に気付かせていただきありがとうございました。

セッションで出てきた話題……特にブックデザインに関する話も盛り上がりました。編集者がどのようにしてデザインを決めていくのか。ブックデザインも定評のある喜多川作品のラインナップに、どうやって新作を加えていくのか。普段ならほとんど触れることのない本づくりの裏話は、参加者の皆さまにも喜んでいただけました。

[参加者からの感想]
◎『よくがんばりました。』ができるまでのお話を聴くことができて新鮮でした。デザインをお任せすることに驚きました。お任せするから、自分の作品と言ってくれる人が増える、応援してくれる人が増えるという内容のお話に、なんでも1人でやるより他の人の力を借りるほうが応援してもらえていいなと思っていた最近の自分と重なって嬉しかったです。 

◎鈴木さんとの対話も楽しかったです。もっと聞きたかったです。ありがとうございました。ぜひ、他の編集者さんも集まって、喜多川ワールドについて熱いお話を聞かせていただく機会をつくってくださいね。今日は、ありがとうございました。

◎『よくがんばりました。』の執筆秘話を楽しみにしていました。期待以上の内容でした。また、鈴木さんとのやり取りの中で、より楽しそうな表情の喜多川さんを見ることができ、盛りだくさんの2時間でした。ありがとうごさいました。

◎『よくがんばりました。』出版の過程の話が聞けて楽しい時間をありがとうございました。本を書いていく過程もいろんなパターンがあるんですね。喜多川先生のことを普通の1人の人間ともちろん感じているのですが、鈴木七沖さんも言われていた「その時に必要なメッセージ」をくれるという点では、やはり特別な人だと思います。デザイン(装丁)のいきさつも興味深いものでした。「私の作品」という人が増えていき、『よくがんばりました。』がもっと広く多くの人のもとに届くことを期待しております。本日はありがとうございました。

あっという間の約2時間でしたが、リアル配信後1週間のアーカイブ動画配信もたくさんの皆さんに視聴していただけ、感謝のお声もたくさん寄せられました。スタッフ一同、お礼申し上げます。お話をしてくださった喜多川泰さん、ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。「また、必ず!」喜多川さんの講演会を開催したいと思います。

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