著者の香咲さんとの出会いは、数年前。
私の知人が主催した香咲さんの講演会に参加したのがきっかけであった。
スピリチュアルのバイブルともいわれる『奇跡のコース』をニューヨークで教えておられるというので、勝手に女性占い師のようなイメージを描いていたら、細身の体に長い髪の似合う、まさに洗練された「都会の女性」といった雰囲気の方であった。
そのお話は深く、示唆に富んでいて、この世界の真理をじつにわかりやすく語ってくださるものであった。
２０代の頃はバイクに夢中になって、当時全盛だった青春小説の作家として活躍された後、不思議な偶然が重なってニューヨークに移住。
それからも何かに導かれるように、『奇跡のコース』と出会い、その学びと啓蒙のためのセンターを主宰しておられる。
本書はそんな香咲さんご自身の体験や、さまざまな人のエピソードも盛り込んで、『奇跡のコース』の神髄ともいえるホーリースピリットとの関わり方を鮮やかにまとめている。
スピリチュアル好きな人ならずとも、新しい生き方を志す人にとってのよき指南書になるだろう。