子どもが夏休みに「こんな経験ができたら……」と願わずにいられない素敵な本があります。
喜多川泰さんの『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』です。

「また、必ず会おう」と誰もが言った。

主人公は、熊本県に住む高校2年生の和也。
なにげなくついてしまったウソから、夏休みにひとりで東京ディズニーランドに出かけますが、
ハプニングがあり、熊本行きの最終便に乗り遅れてしまいます。
その時所持金は3400円。
さて、どうやって熊本まで帰るのか!?
彼の「真夏の大冒険」が始まります。

途中で出会った警察官にまで
「いやあ、それにしてもおもしろい経験をしているねぇ。
今は、おもしろいなんて考える暇はないかもしれないけど、たぶん君の人生において一生忘れることができない経験を今しているのは間違いない」
と言われるほど、 次々といろいろな大人と出会い、次から次へとおもしろい経験をしていきます。

空港の土産物売り場の女性、田中さんとその息子雄太さん
雄太さんの勤める美容室の店長、木原さん
警察官の太田さん
トラック運転手の柳下さんと娘の千里さん
フェリーで出会った医者の和田さん
どの大人との出会いも、一生忘れられない貴重な経験であり、
高校生の和也がこれから生きていく上で大切なことを、出会った大人たちの言葉から学ぶのです。
それは大人の私がうらやましくなるくらいで、
こんな素敵な経験を、自分の子どもにして欲しいなと感じてしまいます。

とはいえ、私がこの本を読んだ当時子どもたちは8歳と5歳。そんな経験はできませんし、かないません。
そこで私は、高校に入学した友達の息子さんたちへの「高校入学プレゼント」としてこの本を贈りまくりました!(なぜか男の子限定で……)
彼らに高校時代にいろいろな大人と出会い、和也のように素敵な経験をして欲しい、そんな願いからでした。

結果は……
息子さんより先にお父さんが読んで「あの本めっちゃ良かったよ♪」という感想でした。
どの親御さんも、私と同じように、子どもに自分で人生を切り開いていって欲しいし、
そんな風に人生を変える出会いを子どもたちに願っているんですね。

コロナ禍の今、10代の子どもがひとりでどこかに出かけること、
大人たちとこんな密にかかわることはできないかもしれません。
そんなときだからこそ、この本が人との出会いの大切さや、生きていく力を感じるきっかけとなれば嬉しいです。

さて、まだ小さいと思っていたうちの子どもも成長し、
気づけば息子は主人公の和也と同じ高校2年生、もうすぐ17歳となります。
本を読まない息子ですが、この夏休み、この本を手渡してみたいと思います。

2013年には映画化もされた
http://matakana.jp/
高校生版 真夏の大冒険『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』
ぜひ夏休みにお楽しみください。
そして、お子さんや周りの若い方に手渡していただけると嬉しいです♪
(やまけい)

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