著者・中村文昭さんの突破力や包容力にはいつも感心させられますが、この本の中でもそれがいかんなく発揮されている様子が描かれています。
いや、ほんと、こういう人はあまりいないです（笑）。
そして私が「すごい……」と唸るのは、文昭さん本人もさることながら、お母様の人間力。
とにかくつねに人のことを考えて行動し、息子だろうが友人だろうが赤の他人だろうが同じように目いっぱい愛情をどーんと送ってくれる様は、なんというか圧巻です。
親のこういう姿は、子どもへの最高の教育であり贈り物だなあ、と文庫化作業の合間にしみじみとしてしまった私でした。