この世界にはまだまだ科学で解き明かせない不思議がたくさんある。

どうしてほとんどの人が右利きなのか――。

この理由もまた、正確にはまだ科学で解明されていないらしい。
人類の約9割が右利きだというのに!

バス○マンにもたくさんのロマンが配合されていると思うが、この右利き1つにも相当なロマンが詰まっているということだ。

この事実を聞いた帰り道、
「出でよ、俺のロマン!」
と、天空めがけて右手を突き出したのはここだけの話。

科学者のみなさま、引き続き研究をどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ところ変わって、絶対に科学で解明できないことは、私の日常にも存在する。

 

なぜ私は、カタログギフトの申し込み用紙に
子明太子」
と書いてしまったのか、まったく分からないのだ。

これは科学では絶対に解明しようがない。
書いた本人が永田町もびっくりの“知らぬ存ぜぬ”の一点張りなのだから。

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「辛」から「幸」へ。
一本の横線が入るだけ。
ただそれだけなのに、この“だけ”が言葉の意味を対極の彼方へ連れ去ってしまった。

書く前の自分を責めたい。

 

「どうしてまずシャープペンシルで下書きしなかったのうぅぅぅ!
どうしてそんなにずぶとい油性マジックをセレクトしちゃったのうぅぅぅ!」

 

でも「幸子明太子」がもし存在するなら、味付けはきっと唐辛子ではなく、あま~い砂糖なのだろう。
しかもただの砂糖ではない。
身体に優しい、てんさい糖などを使っているはずだ。
いや、「のどのマスク」と言われるマヌカハニーかもしれない。
それは分からない、それに分かる必要もない気もする。

だが、1つ確信に至っていることもある。

 

「幸子明太子(サチコメンタイコ)は、原宿に行列を作る」だ。

 

スイーツ好きの女子たちが集まるあの街を、甘くて、身体に優しい幸子明太子がリードしていくことは想像に容易い。
耳を澄ますと、パンケーキが世代交代の波に怯える声が聞こえてくる。

 

「ホットケーキ」が、「パンケーキ」へ。
「ジーパン」が、「デニム」へ。
「宿題」が、「タスク」へ。
「本当は行く気ない」のに、「行けたらいくわ」へ。

言葉は時代の流れに乗るサーファーのごとく、ぱねえ勢いで“イマドキ感”を増していく。

 

では、サチコメンタイコは、遠くない未来でどう呼ばれる?

時代の流れは気まぐれであるから、それは分からない。
ただ少なからず、この食べ物を好きな男子のことを“サチメン”と呼ぶことは間違いなさそうだ。
(な、なんだかハッピーな感じがしていいじゃないか)

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と、ここまで読んでいただいて、みなさまの頭に今浮かんでいるであろう感想はこれだろう。

 

「で、これ、いったい何が言いたい記事なの?」

 

その感覚は科学の力を使わずとも「正しい」と言いきることができる。
だって書いている本人すら、いよいよ何が書きたいのか分からなくなってきたから。
これ以上書くと、幸子明太子のせいで不幸になりそうだ。
TSURAI~、TSURAI~、TSURAI~。寂しい夜はごめんだ。
だから、むりやり本題に戻したいと思う。

 

この記事において、私の本来の目的は自己紹介である。
なぜ自己を紹介する必要があるのかと問われれば、それは今春、ここサンマーク出版に転職してきたばかりだからである。

 

……。

 

みなさま、どうもはじめまして。
今春にサンマーク出版に入社いたしました、岸田健児と申します。

「マジメなことをフマジメに伝える」をコンセプトに、本作りをしている編集歴7年の編集者です。

なぜフマジメな必要があるのかと言えば、小学校のとき、実験したり、おはじきを使って計算したり、楽しい授業のほうが熱中できたからです。
熱中しているから内容はしっかり頭に入っています。でも、それを岸田少年は勉強とは思いませんでした。

 

この構造を本でも体現したい……!

 

こうして「マジメなことをフマジメに伝える」というコンセプトに至ったのです。

今日の記事にもある通り、うっかりミスも多いですが……
幸子明太子のようにたくさんの方がハッピーになる本を作っていきたいと思っています。
どうぞ、よろしくお願いいたします!

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