先週、強風がつづいたある日。
そのお便りは風にのってくるように編集部へと届きました。
風の郵便屋さんとでも言いましょうか。
 
送り主は八十八歳のおばあちゃん。
かみさまは小学5年生』を読んで感動し、お手紙を送ってくださったそうです。
ぎっちりと言葉が詰まったお手紙は全部で3枚。

その内容のすばらしさ、
そして温かい言葉の数々に心が震え、
すぐにご本人と連絡をとりました。
 
どうか、このお手紙を読者のみなさんに公開させていただけませんか?」と。
 
新聞広告をきっかけにこの本のことを知っていただいたそうで、
すみれちゃんの言葉に心が癒やされ、
お礼の意味も込めてお手紙を送っていただいたとのこと。
お電話口では膝が悪くほとんど身動きのとれない生活を送っている、
とおしゃっていました。
 
お手紙をポストまで持っていくことも
簡単なことではなかったはずです。
そんな中、こんなにもすてきなお手紙を送ってくださり
誠にありがとうございました。
 
お礼をお伝えしたいのはこちらのほうです。
 
お送りいただいたお手紙の公開は、
こんな私の言葉でよければ」と快諾いただきました。
その謙虚な姿勢に僕はまたひとつ
人生において大切なものを学んだ気がします。
  
この出会いに感謝するとともに
以下、お手紙の全文を文字起こししたものを
シェアさせていただきます。

ますます、すみれちゃんの言葉が
たくさんの方に届きますように。
 
      『かみさまは小学5年生』担当編集者
 
(以下、お手紙の内容です)
************************
 
『かみさまは小学5年生』拝読させていただきました。
二〇〇七年三月生まれの「すみれちゃん」。
一九三〇年三月生まれのおばあちゃんです。何卒よろしくね。
 
八十八年もの歳月。何をして来たのであらう。
自分の足跡に花を咲かせる事、出来たであらうか?
「フーン……残念……何も無い。」
昨年十月九十一歳の主人を無事看送ることが
出来ただけでも良しとするか……。
それも一人息子を神様よりいただけたからこそだったか? 
……。
半年過ぎて良しとさせていただき、感謝して過ごす毎日です。
戦争、胎教、命名、宇宙と地球、陽と陰、+、-、
すみれちゃんにご指導いただきたい事一杯ありますよ。
 
霜柱をふみながらポストから新聞を取り、
横にかかえ松の枝の下をのぞいたら、
「あ~出たよ~。ありがとう……寒くない。」
これが我が家の春の訪れの第一声です。
 
あまり目だたぬ針のような「貝母(ばいも)」の芽、
三十本位出ていたんです。
東の方に向きをかえ手を合わせ「今年も貝母の芽、出たよ。」
この球根くださった友達への報告しました。
「これあなたなら花咲かせるよ」と
何気なくいただいたのですが、
その友も帰らぬ人となってしまいました。
 
牡丹、芍薬と終り梅花空月がその中、
白い花を開かせようと待っている様です。
自然のすごい力、すばらしさに
「ありがとう」「来年も咲いてね」と
一人暮らしは花との会話しつつ毎日です。
 
先日母が残してくれた桐の小さな箱。
私の「臍の緒」みつけ頬ずりしてしまいました。
この細い管で母の恵みをもらいつつ成長したのだと思うと、
神秘の世界に引きずりこまれ八十八年タイムスリップし
母のお腹に飛び込みたくなりました。
 
感謝、満足で老後送ります。
 
すみれちゃんしっかりした土台作ってくれてありがとう。
大きな輪になりますようお祈り申し上げます。
 
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20180519_kamisama

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