全国のママさんや一流企業の社長さんなんかも人生相談をしにくる、
知る人ぞ知るすごい小学生がいます。
その子の名前はすみれちゃん。現在、小学5年生の女の子です

なぜこぞってみんなが人生の相談をしにくるかと言えば、
彼女にはふつうの小学生とは少しだけちがうところがあるからです。

それは生まれる前の記憶を忘れずに現在まで育ったということ。
そして、今でも空の上にいるかみさまとお話ができるということ。

「そんなバカな……!」
きっとこの文章を読んでいるみなさんは今、
このひと言を口にしたと思います。
じつは僕も、はじめはそのうちのひとりでした。

そもそも彼女を知ったきっかけは、「胎内記憶」をテーマにした
映画『かみさまとのやくそく』に出演しているのを見たことです。
そこで彼女は「戦争はやっちゃダメ!」と、まっすぐな目で訴えていました。
その理由を聞かれると「だってそのほうが幸せでしょ?」と
目線ひとつ変えずに答えるすみれちゃん。
なんだか僕はそのまなざしとシンプルだけど強烈な言葉に心を動かされ、
映画を見おわってすぐに彼女のブログから連絡をとりました。
「本を出しませんか?」と。

とはいえ編集者である以上、
自信をもって世界に広められるメッセージなのかどうかを判断しなくてはと、
はじめはかなり“うたがいの目”で彼女を見ていたんです。
母親が裏で糸をひいてるんじゃないの? ですとか(笑)。
だからもし少しでも、この女の子のメッセージに嘘を感じたら
出版するのをやめようとも
(自分から連絡しておいてごめんね、すみれちゃん……笑)。
その上ですみれちゃんに、「もしも本を出版することになったら、
どんなことを読んでくれる人に伝えたい?」とだけ質問して、待つことにしたんです。

すると数ヶ月後。
返ってきたのは、ぜんぶで79枚にのぼる手書きのメッセージ。
その手紙を読みおえたとき、正直すみれちゃんが、
かみさまと話せようが話せまいが、空の上の記憶が残ってなかろうが、
そんなことどうでもよくなりました。
手紙に書かれたすべての言葉が、大人にも通用する……
いや、大人だからこそ忘れてはいけないし、できていない、
生きるうえでの基本であり結論のようなものばかりだったからです。
その手紙にはたとえばこんな文章が書かれていました。

“あなたは世界にたったひとりしかいない存在。
だってあなたと同じ声の人なんていないし、
あなたと同じ心をもつ人なんていないでしょ?
世界にとったらひとりひとりがたからもの。

(中略)
「私なんて、必要ない」とか思わないで!!
あなたが必要!!
言ったでしょ? あなたはこの世界でたったひとりだって。
そのたったひとりが必要。あなた以外に100人や200人いたってダメ!!
だってその中にあなたはいる? 世界はたったひとりのあなたをもとめている!!”

すみれちゃんに人生相談をしにくる多くの人が、
彼女の話を聞いたあと「生きててよかった……」と言って、
涙を流しながら帰っていくそうです。
僕は、このエピソードの意味がこの79枚の手紙を読んで
なんとなく分かった気がします。
そして、世界中の人々が「生きててよかった」と言えたら、
こんなにも幸せなことってないよなぁ、とも思うのです。

だって、辛いときにも、悲しいときにも、苦しいときにも、
「生きる」という行為はつきまといます。
それでも「生きててよかった」と思えた瞬間、
そのすべての負の感情を肯定することができるからです。
辛くても、悲しくても、苦しくても、生きててよかった。
そう思わせる力がすみれちゃんの言葉にはあります。
だからこそ彼女の言葉を一冊の本にして、世界中に届けなくては――!
そう決意するに至りました。

2018年2月25日。すみれちゃんのはじめての本が発売されます。
タイトルは『かみさまは小学5年生』です。
978-4-7631-3682-4

「著者がまだ小学5年生で、しかもかみさまとお話ができる」という事実は、
世間から反感の声があがる可能性があることは重々理解しているつもりです。
もちろんそうなったら彼女を編集者として守りきれるのか不安もあります。
でも、それよりももっとこわいのは、
こんなにもすばらしいメッセージを僕だけのところにとどめておくことです。
そんな勇気、僕にはありません。

どうかもし書店で見かけられましたら、一度手にとっていただければうれしいです。
そして、「誰が言うか」より「なにを言っているか」を大切にしながら、
すみれちゃんの言葉をかみしめていただければ幸いです。

(『かみさまは小学5年生』担当編集 岸田健児)

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