男澤涼介

男澤涼介

営業部主任

リアル書店、ネット書店ともに担当する次世代エース。まねできない人間力を生かしたコミュニケーションで、書店での読者と本の新しい出会いを創造する。

血液型:A型
出身地:神奈川県
好きな食べ物:ハイボール
好きな家事:ゲームのロード時間にするコロコロ
動物に例えるなら:くま

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営業の仕事とは?

男澤涼介

僕がいる営業部は、毎月刊行される7~8冊の新刊を中心に、書店など多方面に売り込んでいくのが仕事です。

新刊刊行は、「ゼロ」の状態から数万、数十万と、本が広がっていくその誕生の瞬間。だから、次の「新刊」について知らされた瞬間、僕はスイッチが入ります。いわば「祭り」の始まりです。

「いい本ですね!」「ブームをつくっていきましょう!」

そんな声かけで、編集者をバックアップしながら、書店員さんを巻き込み、一緒に盛り上げていくのが営業の仕事。小学生のころからサッカーをしている根っからの「体育会系」の僕には、みんなで攻めるチームプレイが肌に合っているのでしょうか。ありがたいことに、社内はもちろん、多くの書店員さんともいい関係を築かせていただいています。

現在の担当書店は、千葉、茨城、東京の一部、九州の南側。

最近は「本の流通」もオンライン化が進んでいて、「注文を受けて、倉庫から出庫するまで」という流れを、ワンストップで行える仕組みもありますが、完全な機械化は難しい気もします。というのも、「広告を出す」「メディアに取り上げられる」などの一大イベントが突発的に起こるのがこの仕事だから。対応力が求められ、同時に鍛えられる現場と言えます。

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仕事のここが
おもしろい!

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本は、書店に並べただけで勝手にベストセラーに育っていくわけではありません。売れ行きがよさそうな感触を得た本には、より売るための仕掛けをします。

仕掛けとは大きく言えば、「広告を出すこと」と、「メディアに取り上げられること」。

広告を出稿するとなったり、テレビで本が紹介されることになったりすると、営業は一気にギアを上げます。

各方面からの大量注文に対応し、書店が品切れを起こさないよう、在庫数を確認し、足りなくなりそうなところには事前に発送しておくなど、準備を抜かりなくやっておくのが営業の仕事です。

サンマーク出版というと、「あの、電車で広告を出している会社ですね」と言っていただく機会が増えましたが、ドア横のポスター広告枠に出版社が出稿したのはサンマーク出版が初めて。1996年のことだそうです。新しい広告を常に試し、チャレンジする会社だと思います。

最近では2019年に、JR東日本でこの「ドア横新B額面広告」での“フルジャック”を1週間実施しました。大規模なキャンペーンを1週間も続けるとなると、書店店頭も入念に準備しなければなりません。僕たちは、すぐに書店への案内をし、店内の「いい位置」で該当する本を陳列してもらうよう働きかけます。店頭のPOP(販促物)も用意して、「電車で見たあの本はどこ?」と来店したお客様がすぐに見つけていただける工夫も必要です。

さらに、広告出稿の期間中は、「売り切れたから、50冊すぐにほしい!」と言われ、急いで持参することもたびたびです。本50冊を手持ちで届けるとなると、なかなかの重量感……でも、売れていることを実感するうれしい瞬間です。

『モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット』(佐久間健一著)が、テレビで取り上げられたときにオンライン書店から来た追加の注文は、なんと5万部でした。しかもすぐにほしい、とのオーダー。このときは、結果的にトラックをチャーターしてお届けしました。

営業部の上司や先輩たちは、そんな「爆発的に売れる本」の経験値がある人ばかり。これが、営業部としての「これは行ける!」という判断基準になっています。僕自身も、入社して8年の間にミリオンセラーを二度体験できたのは、とても貴重な経験だと思っています。

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どうしてサンマーク出版に?

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営業部で仕事をしていて痛感していることは、営業部は、社会人の基本をいち早く、徹底的に学べる場所だということです。出版社の中で、本が手に取られてお金に変わる現場に一番近いのが営業部。編集者になりたい人も、実際に書店で本がどのようにジャンル分けされ、どのように店頭の展開はつくられているのか、本の流通の仕組みを理解していることは、編集という仕事の上でも武器になると思います。

僕自身はサッカーに明け暮れた学生時代を経てサンマーク出版に入社しました。

大学4年のときには、主務と副キャプテンとの兼任で100人以上の部員をまとめることに力を注ぐ日々。その合間の就職活動でしたから、偉そうなことは言えませんが、会社説明会や入社試験で出会った社員の、温かくて明るいイメージに魅かれて、次、その次、と面接を重ねるたびに入社意欲が高まりました。人懐っこくて、やさしい人が多い、という僕の第一印象は、入社していまに至るまで変わっていません。これから出会う大学生たちに、僕もそんな風に映っていたらいいな、と思います。

学生へのメッセージ

サンマーク出版には、いい意味での「昭和」、すなわち「のどかさ」が残っている気がします。「うちはトントンでいい。取引先や一緒に仕事をする関係各社に利益を還元しよう」と社長が言っていたことがあり、僕は感銘を受けましたが、「人として正しいことをしよう」という風土がある会社だと思います。やりたいと手を挙げた人を、自然と応援する空気が漂っているから、「何かをやりたい」という人にはとてもいい会社だと思います。これからは、営業の新しい形も見つけていくことになるはずです。自由に発想する人と、一緒に楽しい冒険をしたいと思います。

入社して困ったことがあったら、いつでも声をかけてください。脚力と体力で、全面バックアップします!

男澤涼介
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