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書籍の詳細
よし、かかってこい!

よし、かかってこい!

著者:大野勝彦

定価:1,760円 (10%税込)
ISBN978-4-7631-9750-4 C0095
A5変型判上製 本文214ページ
2007年7月20日初版発行
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「まだ……おれは死なれん!」働きざかりの45歳、
ある日突然、両手を失った――。大野勝彦はじめての手記!

1989年7月、45歳のときに仕事中の事故で両手を失い、失意のどん底から独学で創作の道を歩み始めた義手の画家、大野勝彦。本書は、なにごとにも「よし、かかってこい!」の気持ちでどんな困難ものりこえ、ほんとうのしあわせに気づき、ついには美術館づくりの夢までかなえた男のものがたり。「奇跡体験! アンビリバボー」(フジテレビ系)や「ハイビジョン ふるさと発」(NHK-BShi)でも紹介された、“両手を失った画家”大野勝彦はじめての手記です。

【本書より抜粋】
人間とは、失ってみないと、ほんとうのありがたさがわからない生き物なのかもしれません。わたしも両手をなくしてみて、はじめて手のありがたさが身にしみた人間です。両手がなくても、まだ両足、目、頭、内臓だって、しっかり役割をはたしながら動いてくれています。ありがたいことです。もしも、多くの人たちが、身のまわりのいろいろなものへのありがたさに気づき、しあわせを感じてくれたなら、世の中はもっとほほえみにみちて、今より何倍も明るくなることでしょう。(「気づきの日々へ」より)

目次より

◎忘れられないあの日、事故は父と母の目の前で起きた。
◎命だけはたすけてください。もっと生きていたい。
◎「この痛みをなんとかしてくれ!」、ドアをけりながらまった二時間。
◎真夜中に目覚めたとき、両手はつながっていなかった。
◎「もしも、あのとき……」と、病室で母を責めた夜。
◎生きる希望がわいてきた、子どもたちからの手紙。
◎「どうにもならないこともある」、そこから人生をはじめてみたい。
◎苦しんで、苦しんで、だからこそ見えてくるものがある。
◎四年間で五百回を超す講演会、子どもたちから教えられたこと。
◎わたしを育ててくださった、たくさんの「心の師」。
◎たったひとりの感動のために、今のわたしができることを。
◎自分の心の定め方ひとつで、真実の見え方が違ってくる。
◎からだはすべて借りもの、この気持ちだけわたしのもの。
◎もっと自分を好きになれ、生きているだけで儲けもん。
ほか

著者紹介

1944年、熊本県生まれ。高校を卒業後、家業の農業(ハウス園芸)を営む。89年の7月22日、トラクターを掃除中に右手を巻き込まれ、それを取ろうとした左手も巻かれて、両手とも切断。失意のどん底に突き落とされるが、入院3日目から筆を患部にくくりつけて詩を書きはじめる。2年後に初めての個展を開催。2006年4月までに3000回あまりの講演会も行う。その生きる姿勢と詩画に共鳴する人の輪が全国に広がっている。現在、熊本県に「風の丘 阿蘇 大野勝彦美術館」、大分県に「風の丘 飯田高原 大野勝彦美術館」を開くほか、07年7月、北海道に「風の丘 美瑛 大野勝彦美術館」が完成。著書に『はい、わかりました。』(詩画集、小社刊)、『両手への讃歌』(詩集)、『さよならのあとに』『風の丘から ふり向けば母の愛が』『やっぱいっしょがええなぁ』『そばにいた青い鳥 失って見えてきたもの』『夢は叶うもの思い強ければ』(以上、詩画集)がある。

担当編集者より一言

個人的な話になりますが、この本を編集しているときの私は42歳。大野勝彦さんが両手を失った45歳とあまり変わらない年齢です。「もし、いまここで両手を失ったら……おれは同じように生きていけるだろうか……」。そんなことを考えながら原稿を読み、編集作業を進めました。大野さんが体験したひとつひとつ、それをのり越えていくときの心のあり方や定め方――そのすべてから学ばせていただき、そこで得られた「感触」を残さず読者の皆さまに伝えられるよう、全身全霊で編んでいきました。ひとりでも多くの方の「手のひら」に、この「一冊のエネルギー」が届くことを願っています。

読者さまの声

「これ以上の不幸があるものか」という状況でも乗り越えた著者の姿に、日常の悩み事で頭を痛めている自分が小さく思えた。幸、不幸は本人の心のもちようひとつと知る。(新潟県・会社員・男性・46歳)

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