サンマーク出版

書名 グミョンの灯が消えるとき
著者情報 著者: 趙 昌仁 /
訳者: 金 淳鎬 /
訳者: 宮本尚寛
定価 1700円 (10%税込)
ISBN 978-4-7631-9446-6 C0097
体裁 四六判上製 本文328ページ
初版発行日 2005年4月30日
内容のご紹介

もう、会わないはずの母だった。
息子である自分のことさえ、わからなくなっていた――。
韓国全土を涙に染めた感動作、ついに日本上陸!

家族も世間も捨てたつもりだった…。
灯台守とうだいもりという過酷な仕事にもかかわらず、兄姉から痴呆の母を押し付けられるジェウ。
やがて、二人だけのグミョン島に嵐が襲いかかる…。

グミョン島灯台守とうだいもり。それがジェウの職業である。
時代遅れとなったこの職業を選んだのは、愛情のない母親や家族から離れるためだった。
どうしてもなりたかった詩人への執着も、かなわぬ恋であったナンヒへの思いも、世間から隔絶されたこの地なら消えていくに違いない。そう思ったのだ。
だが、灯台に愛情さえ感じ始めたころ、兄から電話がある。痴呆になった母親の面倒を見ろというのだ。反論するものの無理やり押し付けられるジェウ。
やがて、ジェウと母二人きりのグミョン島に嵐が襲いかかる…。


著者紹介
趙 昌仁(チョ・チャンイン)
ソウル生まれ。韓国の中央大学および同大学院卒業。雑誌社、新聞社の記者を長く勤め、出版企画チームを率いて、生命力のある多くの本を世に出した。その後、美しく温かい愛の世界を描いた『彼女が目を覚ますとき』『温かい抱擁』(ともに邦訳なし)などを発表して多くの読者に愛されている。2000年に白血病と闘う息子と父親を描いた『カシコギ』を発表、韓国で170万部以上を売り上げ、社会現象となった。現在、韓国の西海の小島で執筆活動に専念している。