サンマーク出版

書名 カシコギ
著者情報 著者: 趙 昌仁 /
訳者: 金 淳鎬
定価 1760円 (10%税込)
ISBN 978-4-7631-9408-4 C0097
体裁 四六判上製 本文318ページ
初版発行日 2002年3月20日 
内容のご紹介
韓国で160万部突破の大ベストセラー、ついに邦訳!
「父親」という生きものは、どうしてこれほど、哀しいのだろう?
白血病の子どもをもつ父親の、せつないまでの愛の物語。親であり、子であるすべての人に贈ります。

【発売前から大反響!】
ゲラ本を作成し、書店、マスコミ関係者に読んでいただきましたところ、涙、涙、そして絶賛の嵐!韓国では「読み終わるまで学校にいきたくない」と親を困らせた高校生もいたほどで、この作品はテレビドラマ化・舞台化され、”カシコギ・シンドローム”と呼ばれる社会現象を巻き起こしました。

【本書のあらすじ】
白血病で入院中の息子、タウムを必死で看病する詩人のチョン。彼は幼い時、母親は出奔、その後父親から心中を持ちかけられるという悲惨な過去をもつ。
それだけに家庭と息子への思いは強かったが、妻は現実に目覚め、自らの望みをかなえるために大学の恩師のもとに走り、フランスに発ってしまう。
世間とうまく折り合えず、不況で仕事も失い、それでもひとり、息子のために必死に尽くすチョン。終わりのない過酷な闘病のなかで、タウムは言う。
「パパ、あとどのくらい苦しめば死ねるの。こんなに苦しんだんだから、もう死んでもいいじゃない」
だが、奇跡的にタウムに適合する骨髄ドナーが見つかった。絶望に沈む父と子に一筋の光が差す。しかし……

*カシコギという魚のオスは、メスが産み捨てた稚魚を必死に育て、子が成長すると自らは死んでいくという。


著者紹介
趙 昌仁(チョ・チャンイン)
ソウル生まれ。韓国の中央大学および同大学院卒業。雑誌社、新聞社の記者を長く勤め、出版企画チームを率いて、生命力のある多くの本を世に出した。その後、美しく温かい愛の物語を描いた『彼女が目を覚ますとき』『温かい抱擁』を発表して多くの読者に愛されている。現在西海の小島で執筆活動に専念している。