美人
書名 | 美人 |
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著者情報 | 著者:柘植伊佐夫 |
定価 | 6600円 (10%税込) |
ISBN | 978-4-7631-4189-7 C0036 |
体裁 | 四六判並製 本文656ページ |
初版発行日 | 2025年5月30日 |
内容のご紹介 | |
「美人とは形ではない。物語である。」 |
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著者紹介 | |
人物デザイナー/衣裳デザイナー/ビューティーディレクター
映像・舞台を通じて、革新性と審美性をそなえた人物像を生み出し、その独自の発想と圧倒的な造形力が高く評価されている。半世紀に及ぶNHK大河ドラマ史において初めて、俳優全員の扮装を統括する「人物デザイン監修」の役職が与えられる。端緒となった2010年『龍馬伝』では、コーンスターチを用いた“汚し”の技法が作品のリアリティに寄与し、新たな美意識の基準を提示した。多数の名作においてキャラクターのコンセプトを提案し、美容と服飾を包括的に設計。統一感ある人物像の説得力において、他に類を見ない表現を示している。 2020年以降続く『岸辺露伴は動かない』シリーズでは、既存のドラマ表現を超えるファッション性が高く評価され、作品解釈の深さと多彩な技巧が、各界を代表するクリエイターたちから厚い支持を得ている。『おくりびと』『シン・ゴジラ』といった現代劇では、写実性を重視しつつも、人物ごとの“似合わせ”によって画面に確かなリアリティをもたらした。一方、『翔んで埼玉』『はたらく細胞』といった虚構の世界では、アート的アプローチを取り入れ、物語に重厚な奥行きを加えている。 「物語に違和感なく存在する人物は、純粋に美しい」と捉え、環境に即した内面と外見の融合を通じて、“うつくしい人を作る”ことを信条としている。 そのほかの主な作品に、大河ドラマ『平清盛』『どうする家康』、『精霊の守り人』全シリーズ、『ストレンジャー〜上海の芥川龍之介〜』『雪国〜SNOW COUNTRY〜』(以上NHK)、映画『十三人の刺客』『拘束のドローイング9』『TOKYO!』『シン・仮面ライダー』『10DANCE』など。舞台では『赤鬼』『MIWA』『逆鱗』『Q: A Night At The Kabuki』といった野田秀樹作品をはじめ、『プルートゥ PLUTO』『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』などのコンテンポラリー作品も多数手がける。「人物デザインの開拓」により、第30回毎日ファッション大賞/鯨岡阿美子賞を受賞。 |