サンマーク出版

書名 やさしさを忘れぬうちに
著者情報 著者: 川口俊和
定価 1400円 (10%税込)
ISBN 978-4-7631-4039-5 C0093
体裁 四六判並製 本文283ページ
初版発行日 2023年3月20日
内容のご紹介

ハリウッド映像化! 世界320万部ベストセラーの
『コーヒーが冷めないうちに』、第5巻が発売!

「いつか」なんて待たずに、
すぐ会いに行けばよかった——。
 
結婚を許してやれなかった父、
バレンタインチョコを渡せなかった女、
離婚した両親に笑顔を見せたい少年、
名前のない子供を抱いた妻……
止まってしまった「今」を
未来へと動かすために過去に戻る、
4人の男女の物語。
 
とある町の
とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座るとその席に座っている間だけ
望んだ通りの「時間」に移動ができるという
 
ただし、そこにはめんどくさい……
非常にめんどくさいルールがあった
 
1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れたことのない者には会うことができない
2.過去に戻ってどんな努力をしても現実は変わらない
3.その席には常に白いワンピースを着た女が座っている
4.その席に座れるのはその女が席を立った時だけ
5.過去に戻っても、席を立って移動はできない
制限時間はカップにコーヒーを注いでから、
そのコーヒーが冷めるまでの間だけ
 
めんどくさいルールはこれだけではない
それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる
 
喫茶店の名前は、フニクリフニクラ
 
この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった心温まる四つの奇跡。

目次より

第一話 離婚した両親に会いに行く少年の話
第二話 名前のない子供を抱いた女の話
第三話 結婚を許してやれなかった父親の話
第四話 バレンタインチョコを渡せなかった女の話
著者紹介
川口俊和(かわぐち・としかず)
大阪府茨木市出身。1971年生まれ。小説家・脚本家・演出家。舞台『コーヒーが冷めないうちに』第10回杉並演劇祭大賞受賞。同作小説は、本屋大賞2017にノミネートされ、2018年に映画化。川口プロヂュース代表として、舞台、YouTubeで活躍中。47都道府県で舞台『コーヒーが冷めないうちに』を上演するのが目下の夢。趣味は筋トレ、サウナ、シーシャ。モットーは「自分らしく生きる」。