老いはのどからやってくる
誤嚥も遠ざける! 長生きのどのつくり方
定価:1,540円 (10%税込)
ISBN978-4-7631-4002-9 C0075
A5判並製 本文127ページ
2022年10月25日初版発行
2025.1.31.でホームページからの書籍の販売を終了いたしました。
怖いのは誤嚥だけじゃない!
「足腰に力が入らない」のも、「のど」が弱ったせいだった!?
誰でもいますぐできる「声を出すだけ」健康長寿法!
「のど」は健康長寿の“門番”だった!
のどの老化によって高齢者に忍び寄る危険は「誤嚥性肺炎」だけではありません。
食べる、呼吸する、話す、さらに、からだを支える筋力にも影響する「のど」。
生命の「入り口」となるのどまわりこそ、健康長寿の要だったのです。
この本は、元NHKアナウンサーである宮本隆治氏が、96歳の実父の衰えに危機感をおぼえ、実践した、「ハシカベ体操」をお伝えするものです。摂食嚥下の専門家に教えてもらった、のどの大切さ、そして、父親の劇的改善をとおして学んだことをまとめた1冊。
宮本隆治氏オリジナルの「ハシカベ体操」は、取り組んだ方から「やるだけで元気が湧いてきた」「声を出して気持ちがスッキリした」「全身の活力が湧いてきた」との声も多数。
老化による「のど」の変化と、のどが健康長寿にどう影響するか。
写真とイラストつきのわかりやすい解説で、誰でも、いますぐ取り組める簡単健康法をご紹介します。どうぞ、健やかな毎日のおともにご活用ください!
目次より
第1章 やってみましょう! いますぐどこでもできる「ハシカベ体操」
●暖をとる「ハー」で腹式呼吸
●ご静粛に! 「シー」でロングブレス
●カラスの「カー」の親子鳴きで筋トレ
●あっかん「ベー」で舌力トレーニング
第2章 元気に100歳超!「長生きのど」の守り方・つくり方
●体幹の筋肉の衰えは、のどの筋力の衰えを示していた
●こけやすくなるのも、全身に力が入らないのも「のど」が原因だった
●嚥下障害のリスクが高いのは「痩せている高齢男性」
●戸原玄先生直伝! 呼吸・発声・嚥下を保つストレッチ&体操
第3章 声を出しましょう! これこそ人類共通、もっとも簡単な健康法
●長寿の基盤は「食」、つまり「歯」と「栄養」
●言葉の引き出しを開きやすくする「山手線1周」口ずさみ
●やってみましょう「脳内目の前実況中継」
●やってみましょう「1分間声の日記」
●「会話が続かない」を解消! おしゃべりが弾む2つのコツ
●宮本流・不老(アンチエイジング)のハヒフヘホ
著者紹介
元NHKアナウンサー。1950年生まれ。紅白歌合戦、のど自慢、きょうの料理などの司会を歴任、ナレーションでは大河ドラマ「秀吉」が評判を集め「ミスターNHK」の異名をとったことも。57歳で定年退職後、現在はフリー。アニメ「キングダム」販促でのアナウンサーを務めたことでも話題に。古希の誕生日にYouTube「宮本りゅうじチャンネル」を開設、毎週水曜日に投稿を続けている。
監修者紹介
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科医歯学専攻老化制御学講座、摂食嚥下リハビリテーション学分野教授。日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士、日本老年歯科医学会認定医および認定医指導医、同学会専門医および専門医指導医。歯科医師教育、訪問診療のかたわら、飲食にトラブルがある人が専門的な医療やケアについて相談できる外食先などを探す「摂食嚥下関連医療資源マップ」の運営も行う。病気のための気管切開などで声を失った人が簡単に話すことができる装置「ボイスレトリーバー」を開発し話題となる。
担当編集者より一言
私が子どもの頃、NHKでよく見かけたアナウンサーの宮本隆治さん。北九州ご出身の宮本さんですが、北九州におられるご両親の「声の異変」を敏感に感じ取り、すぐに対策されたのは、声を生業とされたアナウンサーならではの視点と思いました。オリジナルの「ハシカベ体操」、私にとって一番の“快感”は、ハシカベの「カ」。「カ―――!でカラスの親子鳴き」の箇所。とにかく気持ちいい。「思った以上に大きな声が出るので注意」と本文にありますが、まさにそのとおり(笑)。ストレス解消にとてもいい方法を教えていただきました。宮本さんは、NHKを退職後のいまも、現役でナレーションのお仕事はもちろん、毎週のYouTube配信、趣味のダンスや料理にと、とにかく「新しいこと」に挑戦し、楽しまれているご様子が印象的でした。お写真とともに、書籍にも盛り込むことができましたので、どうぞお楽しみいただければ幸いです。さぁ、大きな声を出して、気持ちもスッキリ、からだも快活に!
読者さまの声
最近声が出づらく、歌を唄っても思うように出ず、老いのせいだとあきらめていたが、テレビに出演して本人が本の話をしていたもので、さっそく買い、時々本を開いて実践中です。(千葉県・女性・81歳)
私も80歳になるので後10年はこの本を読んで頑張ろうと思っています。姉もこの本を買って頑張っています。毎日(ハシカベ)体操をしています。宮本隆治さんも長生きしてください。(福岡県・主婦・女性・80歳)
家族に高齢者がおり、参考になった。すぐ実行する事が出来良かったと思う。自分のためにもなり、実行しております。この本に出会えて本当に良かった。(岐阜県・会社員・女性・77歳)
高齢化社会の中で健康寿命を伸ばすことが大きな課題です。一般的によく言われる肉体の鍛え方とは違った角度からのアプローチでとても斬新かつ有意義な内容でした。ありがとうございました。(北海道・会社員・男性・58歳)
TV「徹子の部屋」でこのハシカベ体操を知りました。私はロコモ体操の指導者で体操のしめに「あいうべー」体操をしてます。「ハシカベー」も取り入れました。皆さん楽しんでます!「口から老い」何とかしたいものですネ(静岡県・主婦・80歳)
父親が病気になってしゃべりがわるくなったので、少しでもよくなるといいなと思い、買いました。字も大きく、わかりやすいのでとても良かったです。これからゆっくりですがやっていこうと思います。(愛知県・女性・47歳)
読みやすい本です。高齢者の私でも購入後一気に読みました。最近、購入しても途中で投げ出すことが多くなり、処分に困ると思い本屋へ行くこともためらっておりました。この本なら友達にも勧めてあげたいと思います。ハシカベ体操も簡単で覚えやすいです。(京都府・女性・77歳)
自分も後期高齢者ですが、毎月2回近所の高齢者と体を動かしたり、歌を歌っています。「徹子の部屋」で宮本さんが紹介してくださり求めました。今度皆さんに会う時に紹介します。字も大きく、写真もあり解り易かったです。(静岡県・主婦・77歳)
とても読みやすく、わかりやすく、ご家族との話しがほっこりして、本をしまいこまずにすぐに手にとれる所に置き、忘れる前に目を通そうと思いました。「シルバーフェスタ」では楽しく「ものまね」を見せてもらい本を買う時は高い感じでしたが、読み終わったら「あたり!」でした。ほっこりした役立つ本をありがとう。(神奈川県・女性・65歳)
長年介護生活が続き、やっと楽になったと思ったら体が動かなくなり原因も分からず困ってしまいました。5年以上よたよたでしたが少しずつ元気になり、この本は私にとってとても参考になりました。歌うことが好きだったのに1曲歌うのがやっと。年老いるということはこういうことだと体が教えてくれます。のどの不調、この本の通りです。がんばります。(徳島県・主婦・72歳)