サンマーク出版

書名 銀色の青
著者情報 著者: 笑い飯 哲夫
定価 1300円 (10%税込)
ISBN 978-4-7631-3721-0 C0093
体裁 四六判並製 本文230ページ
初版発行日 2018年11月5日
内容のご紹介

漫才で日本一に輝いた著者が初めて挑む、
懐かしくて苦しい「あの気持ち」を思い出す青春小説。

「きっと誰もが思い当たる、恥ずかしくも愛おしい私たちの物語」
「不意をつかれた。うるっときた。不覚、と思ったらさらにひっくり返された」
「これは、沢山の人に、読んで、感じて、考えてもらいたい『売りたい』と思える小説でした。日常の小さな始まりで大きな塊になる、大切な出来事です」
など、はやくも全国の書店員さんから激賞の声、続々――。
 
「おまえ、自分に嘘ついて、やる気ないふりして、傷つかんようにしてるだけやんけ」
そこそこの進学校に通う高校2年生の清佐(きよすけ)は、ある日、同じ野球部のエースピッチャー・ベースに「100円」を貸す。
しかし、貸したはずの「100円」は返ってこず、直接言ってしまうことで「小さい奴と思われたくない」自尊心が邪魔して、清佐は悶々とする日々を過ごす。
そんなとき、ベースが女子にお金を返している姿を目撃し、「お金を返さない奴」ではないことを知る。なぜ、自分には返さないのか? そして「100円が返ってこない」ことによって、清佐の青春は坂を転げるように、思いも寄らぬ方向へと下っていく――。
一度は誰もがあの頃抱いた「暗くて、苦い内面」が精緻に描かれた、リアルな青春小説。

目次より

○抜き取られた一枚のルーズリーフ
○残りのルーズリーフ
○ルーズリーフのその後

著者紹介
笑い飯 哲夫(わらいめし てつお)
1974年奈良県出身。関西学院大学文学部哲学科卒業。2000年に西田幸治とお笑いコンビ「笑い飯」を結成し、2010年にM-1グランプリ優勝を果たす。
純文学に精通し、愛読書は三島由紀夫作品。
著書に『えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳 般若心経』(ヨシモトブックス)、『ブッダも笑う仏教のはなし』(小社)などがある。