サンマーク出版

書名 なぜ、メルセデス・ベンツは選ばれるのか?
著者情報 著者: 上野金太郎
定価 1650円 (10%税込)
ISBN 978-4-7631-3458-5 C0030
体裁 四六判並製 本文245ページ
初版発行日 2015年4月20日
内容のご紹介

メルセデス・ベンツの国内新車登録台数最高記録を2年連続更新した
歴代初の日本人社長が語る「強さの秘密」とは?

「クルマを売らないショールーム」に、アニメーションCM、スーパーマリオとのコラボ……。
これまでの「ベンツ流」を脱ぎ捨てた、日本発の「メルセデスな」戦略に、日本中、いや、世界中から注目が集まっています。
その仕掛け人であり、メルセデス・ベンツを国内で展開する会社、メルセデス・ベンツ日本を率いるのが、代表取締役社長の上野金太郎氏。
上野氏は、日本法人創設以来、歴代初となる日本人社長で、入社当時30名ほどの組織からのいわば“たたき上げ”経営者。その仕事哲学、経営観を、メルセデス・ベンツ日本の戦略と自身の経験をひもときながら、紹介する一冊となっています。
「読んで感動してツイートしていただくよりは、『おっ、わりと使えるよ』と、読み終わったらすぐさま本を放り出して、ご自身の仕事にとりかかり、実際に動いていただきたい。その意味でこの本は、自伝ではなく、ビジネス書ではなく、みなさんの仕事の“部品”です」とエピローグにあるとおり、上野氏いわく「あくまでヒントに過ぎず、お手本では決してない」。謙遜にもうつるその言葉の背景にあるのは、常に変わり続け、新しい手を打ち続けない限り、お客さまに選ばれ続けることは難しいという、市場を冷静に受け止める目。「どんな成功にも重力はかかっている」という言葉が印象的です。
現状維持が精一杯、新しい市場が広がらない。どんな業界にもありうる「壁」を突き破るために、ビジネスパーソンとしてどんな挑戦ができるか。そのヒントとして、ご自身のビジネスに、人生に、ぜひお役立てください。

目次より

●コンサバティブな常識を覆した「らしくない」CM戦略
●“できない理由”には“できる方法”で立ち向かう
●“伝統的な本物”と“とびきり新鮮な本物”の二本立てでいく
●メルセデスは「成功した人の乗るクルマ」ではない
●日本的「仕事の背骨づくり」と、ダイムラー「一生に二度は会う」の教え
●現場感をつかみとる嗅覚をどう研ぎすますか
●「日本式」も「欧米式」もないシンプルな仕事の大原則とは
●「興味をもったときが欲しいとき」対応できる瞬発力が成否を分ける
●新車発表会でビキニのコンパニオンが並んだワケ
●ビジネスに「数字のない物語」は存在しない
●異質な経験をもつ「新参者」の着眼点を活かせ
●目標達成したからと、「問題の芽」を封印してはいけない
●小学生から届いたお便りに「書類」では返さない
●僅差の勝利は「まぐれ」、「圧倒的に」勝つためにどう考えるか
著者紹介
上野金太郎(うえの・きんたろう)
メルセデス・ベンツ日本株式会社代表取締役社長。1964年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒業後、1987年創業間もないメルセデス・ベンツ日本に新卒採用1期生として入社。営業、広報、ドイツ本社勤務などを経験したのち、社長室室長、商用車部門取締役、常務取締役、副社長などを経て、2012年代表取締役社長兼CEO就任。歴代初の日本人社長となる。これまでの顧客を大切にしながら、新しいマーケットにリーチすべく数々の斬新な手を打ち、2年連続で過去最高となる国内新規登録台数を記録。国産を含む高級乗用車ナンバーワンの新車販売実績を誇る。東京と大阪に“クルマを売らないショールーム”「メルセデス・ベンツ コネクション」を開設。アニメーションCM製作やキャラクターとのコラボレーションなど、日本発の取り組みが世界中の注目を集めている。