サンマーク出版

書名 虹の少年たち
著者情報 著者: アンドレア・ヒラタ /
訳者: 加藤ひろあき /
訳者: 福武慎太郎
定価 1900円 (10%税込)
ISBN 978-4-7631-3232-1 C0097
体裁 四六判並製 本文410ページ
初版発行日 2013年10月30日
内容のご紹介

貧しかった、でも、夢があった。苦しかった、でも、充実していた。
インドネシアで500万人以上の人々を
熱狂の渦に巻き込んだ小説がついに日本上陸!

小さな島に、生徒が10人そろわなければ廃校といわれた学校があった。やっと集まった貧しい子どもたちは、誰もが個性的で魅力に溢れていた。若い新人女性教師ムスリマ先生のもと、子どもたちは眠っていた自分の力を次第に開花させていく。そして、今まで決して勝てなかった裕福な名門校との決戦の日がやってきた……。
ハルファン校長は言った――「最大限受け取る人ではなく、最大限与える人になりなさい」と。

目次より

1 十人の新入生 
2 くせ毛の少年 
3 ハルファン校長の最初の授業 
4 不屈の女ムスリマ先生 
5 バベルの塔 
6 城壁都市の少女 
7 遠くから見ると 
8 知の殿堂 
9 クレイジーNo.5
10 ボデンガの涙、リンタンの夜 
11 リンタンの知性は満月のように 
12 マハールのテネシーワルツ
13 安物の腕時計 
14 虹(ラスカル・プランギ)の少年たちとサワン人 
15 雨の中の陶酔感(ユーフォリア)
16 天国の詩(ポエム)とシマワタリドリ
17 悪臭漂う雑貨屋に恋がある
18 マサイの戦士たち
19 マハールの計画的犯行
20 命水(ミアン・スイ)
21 せつない想い(リンドゥ)
22 憂鬱な朝にヒメカッコウは鳴く
23 漆黒のブリトゥナイト 
24 密林に消えた少女を捜せ 
25 プランB 
26 十一人目の仲間 
27 決戦! 知のアリーナ 
28 マハールの秘密結社
29 海賊島奇譚 
30 ショーはもう終わりだ
十二年後 
31 ザール・バトゥ(石の部屋)
32 再びブリトゥン島へ 
33 グドンの没落 
34 新たな希望 
訳者あとがき――ラスカル・プランギ現象
著者紹介
アンドレア・ヒラタ(アンドレア・ヒラタ)
インドネシア・バンカ・ブリトゥン州生まれ。インドネシア大学経済学部を卒業後、イギリスのシェフィールド・ハラム大学にて経済学を専攻し修士号を取得。その後インドネシアに戻り、電気通信会社テレコムセルに勤務。2005年に本作にて小説家としてデビュー。著書に本作のほか『SangPemimpi(夢追いかけて)』『Edensor(エデンサー)』『Maryamah Karpov(マルヤマー・カルポフ)』(以上、ラスカル・プランギ四部作)、『Padang Bulan(パダン・ブラン)』『Cinta di dalam Gelas(コップの中の愛)』の二部作(すべて、Bentang Pustaka 社刊行)があり、これらはすべて英語に翻訳されている。デビュー作である本作『虹の少年たち―ラスカル・プランギ』は国内販売数が500万部に達し、国外でも19か国語に翻訳されている。