たった1分間で、すべてが決まるってどういうこと?
気になるタイトル『1分間ですべてが決まる!』の著者、吉田たかよしさんは、NHKアナウンサー、医師、議員秘書を歴任という、ちょっと変わった経歴の持ち主。
吉田さんは忙しい仕事に就きながら、つねに挑戦しつづける「時間使いの達人」。
その秘儀を探るべく、お話をうかがってきました。



好調のご著書を手に、にっこり。
―韓国からわざわざ日本に取材にやってくるなんて、なかなかないですよね。吉田さんの翻訳書も売れているそうですが、韓国の方々は特にどのあたりに注目しているのでしょうか。
有名人じゃないんですけどね。韓国のKBSテレビ、日本でいうNHKみたいなテレビ局ですが、そこで取り上げていただいたんです。番組は30分間の予定でしたが、好評だったようで、別の日に番外編まで放映していただきました。
 
―「定年後にはのんびりしたい」と思っている人ばかりだと思っていましたが、実は「働きたい」という人も多いんですね。
東大を出た後の人生における挑戦、NHKアナウンサーという立場にあぐらをかかず、医師、議員秘書と次々にチャレンジしつづけているところに関心をもっていただいたようです。
韓国は、日本以上に学歴社会なんですね。大学受験にすべてのエネルギーをつぎ込んでしまうために、入学後は力尽きてしまう。すごく能力が高いはずなのに、それを活かしきれない人が多い。このままでは韓国という国を危うくしてしまうという、危機感があるようです。



名刺表(名刺)
「1分間自己アピール法」で話題に
上っている名刺。吉田さんが実際に
お使いになっているものです。
インパクトありますね!(詳しくは本書P149)
―さて、韓国でも大注目の吉田さんの生き方や思考法。1分間ですべてが決まる、と言われても、「?」という感じの方が多いのでは……。
勉強にしても仕事にしても、いろんな場面があると思いますが、ただ長時間だらだらやっても、結果はでない。それよりもとにかく目先の「1分」を精いっぱいがんばることから、未来へのチャレンジが始まる、ということが根本的なところです。
たった一回の人生ですから、納得できるように生きたいねといいながらも、なかなか初めの一歩を踏み出せない、という人が多いように思います。たとえば、20年後にようやく結果が出るようなことを急にやろうとしても、なかなかできないもの。でも、目先の1分をまず頑張ることは、誰にでもできます。その1分、1分、1分の積み重ねで、人生を変えていけばいい、という発想です。
 
―目先の1分間をとにかくがんばってみる、ということですね。吉田さんがそんな風に考えるようになったのは、いつからですか?
子どもの頃、毎年10キロマラソンに挑戦していました。親も走れって言うし先生も頑張れって言うから、走りましたが、いやでいやでしかたがなかったんですね。
でも、小学生ながらにうまく10キロを走る方法論を模索していて、あるとき思いつきました。「電信柱」だと。一つ先の電信柱まで、とにかく一生懸命走ろう。その電信柱のところまできたら、次の電信柱まで頑張ろう。で、気づいたら10キロ走れていました。子どもながらに、はじめから大きな目標に向かうんじゃなくて、目の前のことをがんばれば、結果として大きなことができるんだな、と感じたのです。これが 原体験です。
 
―とにかく、電信柱までがんばる。1分間思考も、短い区切りをつけてがんばるということですものね。
宿題が100問あったとしても、とにかく1問を頑張る。できたら、ふり返らずに次の1問のことだけ考えて頑張る。気づいたら100問できていた! なんでも電信柱と同じなんだ、と納得したんです。それが1分間思考に発展しました。だから原型は小学校の3年生くらいに完成していましたから、考えてみれば長いお付き合いですね。今回それを本という形でみなさんに披露できて、とてもうれしいんです。